2月6日
通期業績予想の下方修正を発表した三菱重工業や王子製紙などに売りが膨らみ、
香港や韓国などアジア株の軟調も重しになりました。
米国雇用統計の発表待ちと円高も効いていました。
先週末の日経225ナイトセッションとCMEでは
直近の 先物の高値8920円を抜けています。
先週末書いたように
※ ここで更に窓を開けて1月25日 高値8911円を超えてくれば
強い形に見えます。
不吉な三羽烏が出た後にすぐにそれを残り1円で打ち消しそうな
三陽連が出ています。
(三羽烏の頭が1月26日8894円、昨日のザラ場高値が8893円)※
中期下落波動に変化無く戻りいっぱいとなるなら
9057円あたりまで。
短期上昇波動が中期上昇波動へつながるなら
10月31日高値 9152円を超えてくる。
NYダウはダブルトップを上抜けています。
A、10月31日高値 9152円から11月25日 安値 8135円 の
3分の2戻し8813円、前回並みの7.3%戻りの 8875円か、
よく戻って
9.5%戻りの 9057円あたりが今のところ精一杯かと思われます。
中期下落波動に変化なしであれば
日経平均下値目処は下記のとおり
第一目標8156円(達成)、第二目標●円(2月の変化日あたりに要注意
しかし、
B、10月31日高値 9152円を超えてきて
中期上昇波動に変化する可能性もあり、
9186円、9323円までの戻りがあって
(変化日2月●日、●日あたりまでが目処)
その後若干の下押しの後 中期上昇波動に変化というパターンです。
その場合
8850円から8700円程度の小さな下押ししかない可能性が高いです。
(均衡表雲の上限8644円までも押さないかもしれません、窓の位置は8668円)
先週末のNYダウは156ドル高の12862ドル。
ダブルトップ12750ドル(7月)から12876ドル(5月)への戻りを試していましたが
ついに 12876ドルを抜けてきました。
1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が24万3000人増と、
市場予想の15万人増を上回り9カ月ぶりの高い伸びとなり、
失業率は8.3%と約3年ぶりの水準に低下しました。
予想以上の大幅な改善となったことを受け、
雇用市場が安定した回復軌道に乗ったとの楽観的な見方が市場に広がっています。
ISM1月の非製造業部門指数の総合指数も56.8に上昇し
2011年2月以来の高水準となっています。
これを受けて
FRBが2014年終盤まで超低金利政策を維持することに懐疑的な意見と
QE3が遠のいたという見方が多くなってきました。
リスク選好で株式市場に資金が向かう形になっています。
金融緩和期待でNYダウは上がり、
先行きの金融緩和期待が萎んできても今度は景気回復期待でNYダウは上がる。
どちらにしてもNYダウは上がるのかという感じですが
金融相場から業績相場に素直に移行できれば良いのですが・・。
また、遠のいたという意見の多いQE3については
失業率は依然高止まりしていますので
雇用市場の持続的な改善が見られるまでは実施される可能性はありますし
バーナンキ議長はQE3を匂わせておくのではないかと思われます。
また、FRBの統計ではECBによる3年物流動性供給が行われて以来
欧州の銀行による米短期金融市場での資金調達状況が、年明け以降改善している傾向が
出ているようです。
年末は短期資金しか借りられなかった銀行が3ヶ月、6ヶ月の資金を調達できるようになり
スペインとイタリアの銀行も場合によっては短期資金を確保できるようになっているということです。
ジャブジャブの資金供給だけが今はまだ市場を安定させるタイミングだと思われますので
金融緩和期待後退に向かうのは早すぎるかもしれません。
個人投資家は自分の判断を信じて自分の資産は自分で守る覚悟が必要です。
※変化日
2月●日(重要)
(1日、2日の違いは許容範囲として変化日とします)
●今日の日経先物
先週末の先物は
8870円から8900円が抵抗ラインになりそう
下値目処 8820円
としていましたが
ザラ場高値 8870円
ザラ場安値 8810円と
想定していた動きとなりました。
CMEは 8910円
このあたりで寄り付いた場合
本日の先物は
8830円から8860円がサポートラインになりそう
先週末ナイトセッションで抜けてきている
前回の高値8920円をザラ場でも抜けるかに注目
上値目処 8950円、9000円
下値目処 8860円、8830円
というスタンスで見ます。
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● 今日の重要ポイント 日経225
2月6日
9000
8950
8930
8900
8860●
8830●
8810
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