PART…3 テクニカルトレードの実際
それでは実際にテクニカルを使ったトレードの仕方を見て行きます
デイトレに使う方法なので1 日単位ではなくローソク足の1 本単位を基準にします。
1 分足でも、3 分足でも、5 分足でも同じです。
PART.3-1 一目均衡表
一目均衡表には5 つのツールがあります。
転換線・・・・現在を含む過去9 本の最高値と最安値の中間値
過去9 本の(最高値-最安値)÷2
基準線・・・現在を含む過去26本の最高値と最安値の中間値
過去26本の(最高値-最安値)÷2
先行スパン1・・・現在の転換値と基準値を現在を含む26 本先
に記入したもの。
先行スパン2・・・現在を含む過去52 本分の最高値と最安値の
中間点を現在含む26 本先に記入したもの。
エントリーのタイミングはいくつかありますが、
一般的なのは転換線と基準線のクロスでエントリーをする方法です。
●転換線が基準線を下から上に突破することを好転した
⇒(ゴールデンクロス)
●転換線が基準線を上から下へ突破することを逆転した
⇒(デットクロス)
といいますが、このタイミングで買い、売りのエントリーを行います。
また、三役好転といって好転(逆転)のときに
基準線が上(下)向きであり、株価が先行スパン1,2の上(下)にあり、
26 本前の遅行スパンが26 本前の株価の上(下)にある状況が揃ったときが
買い(売り)時代の到来とされ、均衡表上最高に強い(弱い)形となります。
一目均衡表のデイトレの活用法は、
日経225 デイトレ手法特別編で詳しく見て行きます。
一目均衡表には波動論、時間論があり、目標となる転換点、価格・時間を基準にして
予測する考え方もあります。
●I波動・・・・1 本の右肩上がりの直線、1 本の右肩下がりの直線
●V波動・・・・高値から右下がりに下げてその後、底入れ、右上がりに上昇する波動、
下げ波動はこの反対で逆V字型になります。
●N波動・・・・上げて、押して、その後さらに上げる波動、
最初の高値より次の高値は高くなります。
下げ波動はこの反対で逆N字型になります。
● Y波動・・・この波動は拡大波動で上値切り上げ、
下値切り下げ、上下どちらかに大きく離れます。
●P波動・・・この波動は縮小波動、上値切り下げ、下値切り上げ収斂していく。
収斂していく先が波動の中心線よりも上なら、
上離れ、下なら、下離れとなり、中心線上に収斂したら次に離れた方向へ
大きく相場が動くとされます。
一目均衡表の値幅観測論は下記のようなものですが
重要とされるのは時間論ありきということです。
時間の経過があって始めて相場の転換、予測の波動、値幅が現れるというものです。
●V計算値 B+(B-C)
●N計算値 C+(B-A)
●E計算値 B+(B-A)
●NT計算値 C+(C-A)
重要なのは時間です。
一目均衡表での基本的な数値(時間)は次のようなものです。
9,17,26
これが複合されて
33(17+17-1)
42(17+26-1)
65、129、172、257
があり、
これらの数字の前後に転換点が来ることが多いとされます。
高値、安値からロウソク足で、
9 本目、17 本目、26 本目、33 本目、42 本目65 本目・・・・
この前後で、反転、転換するケースが多くなります。
9,17,26
■PART.3-2 移動平均
次は移動平均を使った実際のトレードについてです
移動平均線のクロスでトレードします
5本移動平均が65 本移動平均を下から上に抜いたら買いエントリー、
5 本移動平均が、65 本移動平均を上から下に抜いたら、
売りエントリーとします。
5本と65本の移動平均線を2 本使うことでトレンドがつかめます。
かなり便利な数字です。
移動平均線を使用したデイトレの活用法は
次の章 日経225 デイトレ手法特別編でも詳しく見て行きます。