●日経平均は 9925円  143円安

値下がり銘柄数は東証一部の約9割の全面安となりました。
ザラ場安値9907円まで
ユーロ圏債務問題がイタリアにも波及するとの懸念、
米債務上限引き上げ議論の遅れなどを受けNYダウ大幅続落を引き継ぎ下げました。
更にイブニングセッションでは79円台の円高もあり日経先物は窓を開けて下に寄り付き
9780円まで突っ込みました。


昨日お伝えした嫌な感じのチャートはそのまま

※ そして、嫌な感じなのは
日経平均 日足チャート。

高値に1本 7月8日の陰線が
窓をあけて取り残されています。

この形だけ見るといやな感じです。
5月2日に 10017円をつけてから
調整に入ったのと同じ形です。

11日は変化日でもあり、このあたりで一旦戻り高値となるか・・
それとも 上昇トレンドとなった以上、中期波動に変化無しか・・・
というところですが・・。※


ただ、今のところ

13週線 9702円、200日線 9895円 とも上向きで
その上に株価があることもあり、

上昇トレンド変化無しという可能性が高いので
押し目待ちスタンス、

良い押し目になるか・・。

もっとも
ギリシャ、イタリア、アイルランド、中国、アメリカ・・と
幾多もの悪材料で下げるという意見もありますが

またまた、そんなこといまさら・・という感じです。
悪材料の中、下げトレンド継続かと思えば
一番可能性の低いと思われた5月2日高値 10017円を上抜いて
中期上昇トレンドに入りました。


NYダウもそうです。
昨晩はムーディーズが、今度はアイルランド国債の格付けを投機的等級の「Ba1」に引き下げたこと等を
嫌気されNYダウは58ドル安、12446ドルとなっています。この形は
7月7日高値 12753ドルでダブルトップを形成しそうな形にも
見えますが今の段階では、13週線 12407ドル、200日線 11868ドル とも上向きで
その上に株価があることもあり、上昇トレンド変化無しという可能性が高いです。

6月のFOMC議事録のなかで
「数名のメンバーは、経済の動向次第でFOMCは追加の金融刺激策を検討する必要があるかもしれないと言う意見があり
経済成長ペースがあまりに遅く、中期的に失業率を大幅に低下させられないような状況が続けば特にその可能性は高い」と記されて
いること、インフレに対しても一時的という見方が多かったことから
思っているほど企業決算の内容が良くないのが続けば
一部でいわれ続けてきたQE3を含めた追加緩和策さえあるかも知れません。



日経平均が少し下げたからといって今度はまた9000円前半まで下げると
言う意見もあるようですが

さまざまな悪材料の中、下げ無かった相場が
13週線、200日線も上向きになり、ついには上昇して
日経平均が13週線、200日線の上に出てきたのをどう判断するのかということになります。


相場が上げたらすぐに強気、相場が下げたらすぐに弱気というのは
いくら相場に聞けといってもあまりに短絡的な感は否めません。


では、下げないかと聞かれれば、相場に聞くしかないのですが
少なくとも今の段階では上昇トレンドの押し目と判断するのが適切と思われます。

押し目買いは上昇相場の過程で買いを入れる順張りと言えますが
逆に見ると下げているところを買う逆張りにも見えます。

今のところ上昇トレンドという前提が重要ではあります。

また、最初にチャートはいやな形と言っていますが
これは、高値に1本陰線を残して窓を開けて
下げたからです。
もし今日も 窓を開けて下に寄り付く形であれば
三空叩き込みの場面で
買い向かうのがセオリーのチャートとなります・・。

CMEは9800円を付けてきているので
今日も窓をあけて下に寄り付きそうです。

上昇波動継続で目先止まるか、割り込むか・・

押し目については下記


6月17日 安値 9318円から7月6日 高値 10102円の半値押し
9763円までは押さないで
せいぜい 3分の1押し 9911円から9870円程度まで・・。


最大の押しは波動的に9752円あたりまで・・。

もし、
これ以上押すようですと
短期上昇波動を一旦、見直します。




上値目処については

上昇目処10122円から10716円としていますが

10122円は一旦達成。


上昇目処の上限10716円というのは下記 V計算値波動の目標値です。

3月15日安値 8227円→ 5月2日高値 10017円→ 6月17日安値 9318円
→10716円


10017円-9318円+10017円=10716円



更に他の可能性として波動計算を載せておきます。

3月15日安値 8227円→ 5月2日高値 10017円→ 6月17日安値 9318円


2、10017円-8227円+9318円=11108円

3、10017円-8227円+10017円=11807円

4、9318円-8227円+9318円=10409円


最大3の11807円という計算値も出ますが

トレンドラインからは前回の2月17日高値 10891円に届かない

あたりとなるので上値目処としている10716円が有力となります。


日銀は12日、資産買入等基金による指数連動型上場投資信託受益権(ETF)を221億円買い入れたと発表しました。
http://jp.reuters.com/article/……2220110712
下値支えの要因となるか・・。



個人投資家は
自分の判断を信じて自分の資産は自分で守る覚悟が必要です。




※変化日、7月11日、7月21日、7月25日、8月19日
(1日、2日の違いは許容範囲として変化日とします)




●今日の日経先物


昨日の先物は

寄り付いた後は小動きで

9900円の抵抗ラインを割りませんんでした。



今日はどう動くか。




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CMEは 9800  円

このあたりで寄れば
抵抗ラインの
9900円から9940円で頭を抑えられそう


下限 9730円、9670円
上限 9900円、9940円


というスタンスで見ます。



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